本日の気になる記事「マイナス金利から2年 マネー向かった先は・・」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
本日の記事は「マイナス金利」についてです。

マイナス金利とは簡単に言うと、
お金を預ける方が銀行に利子を払うという、
一見理不尽な取り組みです。
ただ、ちょっと考えてみたら、
物を預ける場合は保管料として預ける側が料金を払うわけですから、
それほど不思議な取引ではありませんね。

日本では2016年1月に日本銀行が各銀行に、
「日銀に預ける法定準備預金額を超えてお金を預けた場合、
超えた分の一部について日銀へ利息を払う」
というマイナス金利政策を導入しました。

日銀はなぜ銀行に対してマイナス金利政策を導入したのでしょうか?
それは、企業への貸し出しを促し、投資や消費につなげて景気を上昇させる狙いがありました。

では、政策導入から2年経った今、銀行の貸し出しは日銀の思惑通り増えたのでしょうか?
結果として4%増えました。

では、何に対して貸し出しが増えたのでしょうか?
最も多いのは不動産業向け融資で、7%の増加です。
マンション建設や不動産取引に充てられたようですね。

結果的に、このマイナス金利政策は成功だったのでしょうか?
失敗ではないなですが、もくろみとは違っていました。
企業の生産能力を高めて成長率を引き上げる投資にはつながっていない、
という見解です。

皆さんはこういう政策についてどう思いますか?
お金を持っている銀行に「必要以上に日銀にお金を預けたら利子をとる」
という強制的な施策はアリかと思いますが、
借りる企業側からすると「金利が安いから融資を受けよう」ということにはなかなかつながらないように思います。
日本の企業は「どこにお金をつかっていいのか?」という成長方向性が見えない状況なので、
お金を借りる需要も生まれないということかと思います。

日本は金余りな状況ですから、
学生の皆さんには、
「お金があればこれをやってみたい」
「資金さえ集まれば成功させる自信がある」
というような柔軟な発想とハングリーな意欲を持ってもらうと、
日本の将来は明るいですね!

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