本日の気になる記事「東芝とWD和解へ 半導体売却訴訟取り下げ」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
本日は東芝さんの話題です。
正直「もう和解したの?」というちょっと拍子抜けな印象を持ちました。
そんなことを思っては大変失礼なことで、
内部では一般庶民が想像もできないほど熾烈な交渉があったのではないかと思います。

東芝が2期連続の債務超過を回避するために、
半導体メモリー事業をベインキャピタル等「日米韓連合」に売却を決定し、
それに反発してウェスタンデジタル(WD)が売却差し止めの法的手続きをとったのは、
2017年の9月末でした。

WDとしては、今まで協業していた東芝に対して、
「半導体メモリー事業を当社陣営に売ってほしい!」という意向を示し、
東芝側もその意向に沿うように見せましたが、
9月に一転して日米間連合への売却を決定したわけですから、
WDとしては憤慨してしまったわけです。

なのでWDとしては徹底的に争うのかと思いましたが、
なぜ急速に和解へと進展したのでしょうか?

それは、このまま争い続けると、
WD自体が必要な東芝のメモリー製品を調達出来なくなる懸念が高まったからとのことです。
それだけ東芝製の半導体メモリーは優秀ということなんですね。

東芝は11月に6000億円の増資を行い、この後半導体メモリー事業を2兆円で売却できるとなると、
債務超過による上場廃止という危機的状況は回避できそうです。

ただし、その危機が回避できても大きな課題が残ります。
というのも営業利益の9割を稼いでいた事業を手放すことになるので、
今後は何で稼いでいくのか?ということです。

今回の事業売却が延命措置で終わるのか、
V字回復の起点になるのか、
今後の東芝さんの動向に注目したいと思います。

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