本日の気になる記事「百貨店 底入れ本物か」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
本日は、就職先として流通・小売業界を検討している方にぜひ見て頂きたい内容です。

先週、アパレルの通販業にアマゾンがガチンコで参入してきた記事をお伝えしました。
そうするとマイナス影響を受けるのはリアル店舗をもつ小売店ですね。
中国人による「爆買い」というワードも最近は全然聞きませんから、
店舗型の小売店は苦戦しているのではないかと思います。

さて、そのような厳しい市場の中、高級品を取り扱う百貨店はどうなんだろう?と思っておりましたが、
本日の記事は、「百貨店 底入れ本物か」というタイトルでした。

想定よりも景気が良さそうな見出しです。
内容は・・
「Jフロントリテイリングと高島屋が10日に発表した2017年3~8月期決算は、
期初の減益予想から一転して増益となった」
ということです。
増益要因は、
・訪日客向け売上高が5割の伸び
・国内の富裕層への販売も上向いた
と、国内外の両需要が増加してきたということです。

消費者にとって、ネット通販とリアル店舗のすみ分けが出来てきたのかな?と、
これは日本経済にとって良い兆候かと思いました。

ではほんとに百貨店での消費は回復しているのでしょうか?

実はそれほど短絡的に喜べる状況には至っていないようです。
というのも、「2016年が悪すぎた」ということで、
2017年の増益はその反動による部分も大きいということでした。

また、訪日客が集まる都心部は収益増加となっていても、
地方ではその恩恵が受けられず、
高島屋では16店舗中8店舗が、Jフロントでも15店舗中8店舗が、
地方店舗を中心に減収となっているそうです。

結局、都心では訪日客の消費が回復してきたとはいえ、
全体的に見ると、ネット通販の経済圏拡大の方が強靭と言えそうです。

そんな中、百貨店側も店舗を進化させています。
Jフロントでは銀座松坂屋跡地に最新の商業施設「GINZA SIX」を2017年4月にオープンしました。
SHOPが入っているだけの商業ビルではなく、
能楽堂あり屋上庭園ありアートありの観光名所にもなりそうな施設です。
ただし目新しさもあって、買い物に来ているお客さんよりも物見客の方が多いようですが・・
このGINZA SIXが、今後どれだけ売上を伸ばせるかも気になりますね。

日本の小売業は、商店から始まり、大規模店舗、ショッピングモール、現在は通販と、
業態が著しく変化しています。
次はどういうスタイルになるのでしょうか?
もしかしたらアジアの商業スタイルが日本に影響を与えるかもしれませんね。

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