本日の気になる記事「五輪需要　ピーク見えず？」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
本日は2020年に迎える東京オリンピックが、
日本の景気にどれだけ影響を与えているか？という記事が載っていたのでご紹介します。

「五輪需要　ピーク見えず？」
とタイトルからして不穏な感じです。

要するにそれほど景気が良くなっていないということなんですね。

この記事では、
建設に欠かせない材料「鉄鋼」の受注状況について伝えているのですが、
なんと4～6月の受注数が前年同期比で4.8％減少しているとのことです。
6月の受注は前年より増加しているとのことですが、
当初見込みほど引き合いは強くないとのことです。

日本鉄鋼連盟では、2016年以降に五輪需要が顕在化すると見込んでいましたが、
「まだ来ない・・」「今年こそ」と、その見込みに反し続けている状況です。

実際にオリンピック施設の建設工事は増えているはずですが、なぜ鉄鋼需要は増加しないのでしょうか？

その一因は人手不足にあるようです。
通常の建設現場に加えて、増えるオリンピック施設の建設現場に人手が回せれば、
その分鉄鋼も売れるわけですが、
現在は人手不足のため、建設会社の施工能力が限界にきている状況です。
なのでオリンピック以外の建設は、発注を2020年以降に先送りしているケースがあるそうです。
人手不足で建設工事費が高騰しているこの時期に、
急ぎでない建設工事は無理に発注をしないということですね。

これにより建設工事数はオリンピック以降にもストックされ、
2020年以降に建設需要が一気に落ち込む反動は緩和されと見込まれます。

ということで「需要ピークが見えない」ということは悪いことでは無く、
むしろ日本の経済成長にとってプラスということでした。

オリンピック後に本当に建設特需に対する反動がないかも、今後見ていきましょう。