本日の気なる記事「中国・均勝 買収連発で勢い」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
本日の気になる記事のタイトル「均勝」という会社につきまして、、
皆さんは聞いたことがありますか?

中国の会社なのですが、「ハイアール」や「アリババ」と違ってあまり聞かない社名かと思います。
どんなことをしている会社なのでしょうか?

「均勝」とは、2004年に創業した自動車電子部品メーカーでして、
2011年時点での売上は500億円程度と、
メーカーとしてはそれほど大きい規模の会社ではありません。

ではなぜそのような会社が、今回日本の経済新聞にとり上げられたのでしょうか?

それはタカタを買収したということなんですね。
タカタといえば、先日1兆円の負債をかかえ民事再生法を申請した会社です。
戦後最大の破綻と言われるエアバック製造の大企業ですね。
均勝は2011年以降、欧米企業の買収を行い、タカタで8社目となります。

では自動車部品のいちメーカーであった均勝はなぜ企業買収を始めたのでしょうか?

それにはこんなエピソードがあります。
2011年にヨーロッパの最新工場を見学したとき部下に、
「うちもあと10年かければこんなすごい工場を造れるか?」とたずねたところ、全員が、
「どうすればいいか、見当もつきません」と答えたので、
「買収した方が早い」と考えたということです。
事業転換が早いですね!
その結果タカタの買収まで至り、
王社長は「ついにアリが、ゾウをも飲んでしまったよ」と語っています。

ただ、これだけ負債の大きい企業を買収することはリスクになるのでは?と思いませんか?

これは中国の株式市場の違いに「からくり」があります。
日本の株式市場では、買収への評価は買収後の将来見通しが重要になりますが、
均勝が上場している上海証券取引所は個人投資家が8割を占めていて、
「話題性」が評価される傾向が強く、買収後の再建策は二の次になるようです。
まさに今回のような大型買収は話題性十分ですね。
これにより均勝の株価は上がり、資産が増え、リスクを上回るメリットが得られるようです。

話題性を重視した買収が成功するのかしないのか?
1年後の均勝がどのようになっているかを見ていきたいと思います。

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