本日の気になる新聞記事「ヤマト 5~20%値上げ 27年ぶり」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
本日の1面はヤマト宅急便に関する記事でしたので、
前回の「アマゾン 自社で効率配送」に引き続き宅配事業に関する話題です。

前回は、ヤマトがアマゾンの当日配送事業から撤退という内容だったので、
〝大口の取引先の仕事を断るとは、余程な状況なんだろう”ということを書きました。
その記事の最後に、「今後の値上げも検討」と書いてあったので、
〝1個の荷物の運賃を10円~20円くらい上げても誰も文句は言わないだろうな”とも思ってました。

で、本日さっそくヤマト値上げの記事が出てまして、その内容は・・
・一般消費者向けには9月から値上げ
・距離が近く、荷物が小さいほど値上げ率アップ
・「3辺が60cm以内」「2kg以内」「関東から関東へ」の配送料700円⇒850円に値上げ
ということでした。

〝10円~20円ではなく150円も値上げするの?”ということが第一印象です。
〝あんまり使わないようにしなきゃ”というのが次に思ったことです。
ということから、逆に利用者が減少すのではないか?という懸念を持ちました。

なぜ、ヤマトはこんな値上げ方針を打ち出したのでしょうか?

1つは、業績悪化です。前年よりも利益は5割減ということで、
仕事が増えても利益は上がらないという体質から、早く脱さないといけないですね。
2つ目は、現在日本のネット通販が物販全体に占める割合は5%で、今後もネット通販は増えるという市場環境。
採算性の悪い仕事が増加するとサービス維持が出来なくなるから、
今のうちに適正価格に戻しておこうということです。

この値上げを通じて消費者は今後どう動くでしょうか?
消費者は日本郵便や他の運送会社に流れるでしょうか?
それとも運送業界全体が値上げして均衡は保たれるのでしょうか?

身近なサービスで、これだけ顕著な値上げはあまり例がないので、
どういう影響が出るのか?今後も注目していきましょう。

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