本日の気になる新聞記事「円、一時103円台。株、今年最安値を意識」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
本日も経済新聞から気になる記事をお伝えします。

「円、一時103円台」という記事ですが、
”これまたどうでもいいニュースだな”なんて思われるかしれません。
イチローの4257安打の方が関心あるわ、という学生さんの方が多いと思います
が、大きい意味でイチローよりも、就活にも関連してくることなのでちょっと紹介していきます。

5月31日では「日経平均1万7000円回復」、
6月3日では「1ドル111円→108円の3円円高」、
という記事をこの新着情報で紹介しました。

本日の日経新聞では、
日経平均株価:1万5434円
為替相場:103円93銭
となっています。

明確に株安、円高という状況ですが、
これは日本の景気は良いのか?悪いのか?と言えば・・

悪くなっています。
円高により、輸出大国の日本企業の業績が悪くなると予想され、
株安になっている状況です。

それではこの3週間でなぜ8円も円高が進んだのでしょうか?
単純に考えれば、
「日本企業の業績が悪くなる」⇒「円の価値が下がる」⇒「円安になるのでは?」
となりそうです。

実は為替はそういう仕組みではなく、
「有事の円買い」という動機で発生します。
「世界に大きな事件がある」⇒「円が買われる」⇒「円高になる」
という仕組みです。

有事とは、今回でいうと「イギリスのEU離脱」です。
これが実現すれば世界経済は沈滞します。
すると国際通貨であるドルやユーロの価値が下がる可能性があるため、
今のうちから円に換えておこうという動機が発生します。

「日本円は安心できるから、一時避難させておこう」ということで、
日本企業の業績の良し悪しに関わらず、有事に円が買われます。
通貨でも「日本ブランド」は信頼されているわけですね。

今は円だけが買われ、ドルもユーロもポンドもオーストラリアドルも、
全て安くなっています。

今回の有事がどれだけ大きいかというと、
昨年6月に起きたEU加盟国であるギリシャの財政破たん(倒産?)危機問題があった時でも、
1ユーロは130円台をキープしてました。
今回は117円となっています。
ギリシャの破たんよりも、イギリスのEU離脱の方が大きい事件なんですかね?

とりあえずは6月23日のイギリス国民投票で、
イギリスがEUを離脱するか、残留するかに注目してみましょう。

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