本日の気になる新聞記事「原油減産 土壇場の合意」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
今回は9月30日の気になる記事を取り上げました。

「原油安」って聞いて、
「興味ある!」と答える学生さんは少ないと思います。

では、
「サウジアラビアは財政赤字らしいよ」と聞いたら、
ちょっと興味でませんか?
石油産出国は「石油王」が暮らすリッチな国のイメージがありますよね。

今回の記事は、
そんなリッチな国「サウジアラビア」も財政難に陥っているために、
背に腹は代えられず、OPECでの原油減産に合意した、という内容です。

「財政難なら増産しないといけないんじゃないの?」という意見も出るかと思いますが、
実は現在、油は供給過剰な状況なんです。
中国の景気後退と、アメリカを中心としたシェールガスの新たな供給により、
需要は減っているのに、供給量は増えています。
ということは・・・
「原油安」という状況ですね。
1バレル60~70ドルが適正な価格ですが、現在は45ドルです。
ガソリンスタンドでのガソリン価格を見てもらってもわかるように、
「水」の値段と変わらない状態ですからね。

ということで、
今回大きく新聞で取り上げている要因は、
・OPEC内で大きな影響力を持つサウジアラビアが8年ぶりに減産に応じた
・競合国であるイランの増産を認めた
ことによります。

そこまでサウジアラビアの財政はひっ迫していることがわかります。

そして今回の発表を受けて、早速為替にも影響が出まして、
1円以上のドル高となりました。
今後、原油価格が45ドルからどのように変わっていくのか?
その価格を追っていくと、世界経済のアウトラインがわかると思いますよ。

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